普段ジュースを飲んだりお菓子を食べたりしながらパソコンを利用している方は多いかと思いますが、そんなときに注意しなくてはいけないのがジュースをこぼしてしまうということ。
パソコンは精密な電子機器ということもあって、ジュースなどの水分をこぼしてしまうと深刻な事態を引き起こしてしまいかねません。
そして、万が一パソコンにジュースをこぼしてしまったときは、「どれだけ早く適切な対処がおこなえるか」ということがとても重要になってきます。
そこで今回は、パソコンにジュースをこぼしてしまったときにやるべきことについて詳しく解説していきたいと思います。
また、パソコンにジュースをこぼしてしまったときにやりがちな間違った対処法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
パソコンにジュースをこぼしてしまったときにやるべき4つのこと
本来であれば、精密機械であるパソコンには水分を近づけることする厳禁ではありますが、うっかりしてジュースをこぼしてしまうという事態では誰にでも起こり得るものです。
もし万が一そういった事態が起きてしまったときには、焦らずこれから紹介していく対処法を実践するようにしましょう。
水没で一番怖い故障箇所はマザーボード、ロジックボードと呼ばれる部分でもありますが、水没でHDDが故障してしまった場合はデータの取り出しが困難になってしまう事もありますので早めの対処が必要です。
ここからは、パソコンにジュースをこぼしてしまったときにおこなうべき対処法を、おこなってほしい順番で紹介していきます。
1. 電源をおとす
パソコンにジュースをこぼしてしまったら、まず初めにパソコンの電源を落とすようにしましょう。
こぼしてしまったジュースの量や箇所によってはパソコンの電源が自動的に落ちしてしまう場合もありますが、もしジュースをこぼしてもパソコンが起動し続けてしまっている場合は、1秒でも早くパソコンの電源を落としてあげないと事態が深刻化してしまいかねません。
そのため、パソコンにジュースをこぼしてしまったときには、まずパソコンの電源を1秒でも早く落とすことを意識するようにしてください。
2. 電源コードを外す、バッテリーを外す
パソンの電源が落ちたら、次に電源コードやバッテリーを外すようにしてください。
バッテリーは簡単に取り外しができる機種もあれば分解をしないと外す事ができない機種もありますが、自分で外す事ができない場合はすぐに修理店に相談する事をお勧めいたします。
パソコン内にジュースなどの水分が侵入してしまったときに一番厄介なのが、パソコン内に流れている電気に水分が触れることで引き起こされるショートです。
ショートしてしまうと内部のパーツに深刻な被害がおよんでしまい、場合によっては修理することもできなくなってしまうので、通電する可能性をゼロにすることが大切です。
中でもマザーボードと呼ばれるパーツがショートしてしまうと非常に深刻な問題につながってしまい、修理ができたとしても非常に高額な費用がかかる事も十分考えられますので一刻も早く電気を遮断してください。
なので、パソコンの電源を落とした後は、バッテリーを外したりすぐに電源コードを抜いてあげるようにしましょう。
3. 拭き取れる部分のジュースを拭き取る
パソコンの電源を落とし電源コードを引き抜いてパソコンに電気が通らないような状態にしたら、拭き取れる部分のジュースをタオルなどでできるだけ拭き取ってあげましょう。
当たり前ですが、こぼしたジュースを拭き取らずにそのままにしてしまっていると、更に事態が悪化してしまう可能性があるので、拭き取れる分はできるだけ拭き取ってあげるようにしてくださいね。
また、ジュースはキーボード面にこぼしてしまう場合がほとんどかと思いますが、表面のジュースを拭き取った後はジュースの残りが下に落ちていかないようにパソコンを逆さまにしてください。
そのままにしてしまうとマザーボード側までジュースが垂れてしまう恐れがありますので。
キーボードの表面を全て拭き取れたとしても数日から数週間でキーボードの誤作動が起きたり、ベタベタする事が出る事もありますが、その場合はキーボード交換もしくは全部バラして洗浄する必要がございます。
4. 専門の業者に洗浄を依頼する
落胆させてしまうかもしれませんが、パソコンにジュースをこぼしてしまった場合は基本的に修理が必要になります。
というのも、パソコン内に水分が残っていると各パーツの腐敗がどんどん進行していってしまうので、少しでも早くパソコンの内部を特殊な方法で洗浄してあげる必要があるからです。
なので、専門の業者に内部の洗浄を依頼するようにしてください。
パソコンにジュースをこぼしてしまったときにやってはいけないこと
ここからはパソコンにジュースをこぼしてしまったときにやってはいけない2つのことについて解説していきます。
どちらもついやってしまいがちなことなので、これから解説する内容をしっかり把握し、間違ってもおこなわないようにしてくださいね。
水分を出そうとして本体を動かす
パソコンの内部に水分が入ると、とにかく水分を出した方が良いという考えが働き、本体を動かすなどして水分を出そうと考える方がいますが、それは絶対にやめてください。(本体を逆さまにするのはアリです。)
というのも、内部に水分が入っている状態で本体を動かしてしまうと、侵食していなかった部分にまで水分が侵食してしまう可能性があるからです。
そうなると余計に重症化してしまうので、絶対にやめておきましょう。
ドライヤーを使って乾燥させたり自然乾燥させようとする
先ほども少し触れましたが、パソコン内に侵入した水分は放っておくとどんどん侵食していってしまいチップ類が錆びてしまいます。
そのため、少しでも早く内部を特殊な溶剤を使い洗浄してあげる必要があります。
このとき、洗浄せずにドライヤーで乾かしたり自然乾燥させようとするのは、何もせずに侵食を傍観しているということになるので、放置せずにすぐに業者に特殊洗浄を依頼するようにしてください。
水没させてからドライヤーで乾燥をさせてしまう方が非常に多くいらっしゃいますが、インターネットにある間違った情報を元にパソコンを乾燥させてしまうのはやめましょう!
問題なく使えているなら修理に出さなくてもいいの?
ごくまれに、ジュースをこぼしても問題なくパソコンが使えてしまうことや、最初のうちは不具合があったけどだんだんと症状が落ち着いてくることがあります。
この場合、修理に出さなくてもいいんじゃないかと考える方も少なくありませんが、それはおすすめできません。
というのも、その間も確実に侵食が進み、後々もっと大きな不具合が発生してしまう可能性があるからです。
なので、少しでも早く修理に出すようにしてください。
まとめ
パソコンにジュースをこぼしてしまった場合は、ほぼ確実に修理が必要になってきます。
まれに不具合が出なかったり次第に症状が落ち着いてくるようなこともありますが、後々不具合が生じたりより症状が深刻化してしまうパターンがほとんどなので、修理に出すのが懸命です。
修理に出すか出さないか迷ったり様子をみたりしている間もジュースの侵食は確実に進行していっているので、少しでも早く専門の業者に修理を依頼するにしてくださいね。