iMac 27の電源ボタンを押しても反応がない、つかない場合の修理
iMacで突然電源が入らなくなってしまう事はありますが、故障個所として考えられる所はロジックボード、電源ボードあたりです。
ロジックボードの場合はかなり入念な調査が必要となりますが、電源ボード故障の場合はロジックボードとは別のパーツになりますので部品を単体で交換する事が可能です。
ただし以前のiMacと違い電源ボード交換を行う場合は液晶パネルを剥がす作業が必要となり、電源ボードを交換するよりも液晶を剥がす作業の方が大変です。
以下で電源ボードの取り出し方を公開しておりますので参考にして頂ければと思います。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 1 】
薄型のiMacの液晶はネジで止められているわけではなく、非常に強力な両面テープで本体に貼られております。
剥がし方は画像のように液晶と本体の隙間に工具を差し込みテープを裂いていくようにして液晶を剥がすようにしていきますが、電源ボード交換をする場合でもこの作業が必要になっているために、iMac 27 A1419の分解は以前の機種に比べると分解のハードルが高くなってしまった気がしますね。
画像の工具以外でも代用できるものはあると思いますが、画像の工具はローラー式になっているために非常に使い勝手が良いです。
代用できる物としてはトランプあたりかと思いますが、かなり薄い物でないと隙間に差し込むことはできません。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 2 】
液晶1周に両面テープが貼られているのですが、工具を差し込む所は、上、左右だけで大丈夫です。
下側は後で液晶を開封する時の重みで勝手に剥がれてくれます。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 3 】
上、左右の両面テープを裂いていくと画像のように液晶を少し浮かせる事ができますが、中を覗き込むと液晶背面にケーブルがあると思いますので注意してください。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 4 】
液晶の背面には全部で2本のケーブルがありますが、まずは覗き込んだ右側のケーブルから外しております。
ケーブルの外し方ですが、そのまま上方向に引き抜くようにすれば簡単に外す事ができるようになっております。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 5 】
こちらは向かって左側の金色のコネクターになりますが、そのまま引き抜いてはいけません。
「コの字」のフックがありますので、爪でフックを起こしてからケーブル自体を引き抜くようにしましょう。
これでケーブル関係は全て外す事ができておりますので、液晶をそのままゆっくりと手前に倒しながら取り外してしまいましょう。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 6 】
液晶だけを取り外す事ができました。
ガラスと液晶パネルが一体になっている事と27インチということもあり重量は結構ありますので保管に注意してください。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 7】
先ほど取り外しをした液晶の下側にはネジが横一列にありますが、すべて外してしまいます。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 8】
ネジを外す事ができると金属のプレートを外す事ができます。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 9】
こちらはスピーカーになりますが、赤丸部分のネジを取り外します。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 10】
ハードディスク横のロジックボードに接続をしているコネクターを上方向に引き抜きます。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 11】
こちらは電源ボード左側にあるコネクターですが、左側に向かって引き抜きます。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 12】
これで左側にあるスピーカーを取り外す事ができます。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 13】
いよいよ電源ボードの取り外しをいたしますが、電源ボードはネジとコネクターで接続をされておりますので4つ角にあるネジをすべて外してしまいましょう。
また、右側にあるケーブルは引き抜く事で外す事が可能です。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 14】
電源ボードの裏側に大きいコネクターがありますが、奥側に突起があり指で起こしながら配線を引っ張ると外す事ができます。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 15】
先ほどのコネクターの下、裏側にもコネクターがありますが、爪を起こしながら引っ張るようにすれば外す事が可能です。
【iMac 27 電源が入らない、修理方法 16】
iMac 27 より電源ボードを取り外す事ができました。
電源ボタンを押しても全く動いている感じがしない場合は電源ボード交換で改善する事があります。
もし電源ボードを交換しても症状が変わらない場合はほぼロジックボード故障と思われますので迷わず修理店に相談されることをお勧めいたします。