iMac A1207 禁止マークが出て起動しない場合の対処方法
Macは電源を入れると通常はリンゴマークが表示され、しばらくするとパスワード画面やログイン画面に切り替わりますが、なかなか画面が切り替わらなかったり、禁止マークが表示され起動できなくなってしまう場合があります。
禁止マークが出た時に自分で対処してみる方法として「ディスクユーティリティ」からの復旧がありますが、
ディスクユーティリティにあるシステム修復などで改善しない場合はハードウェアの故障の可能性があります。
カーネルパニックの一種になりますので分解をして1つづつパーツの検証をしなければなりませんが、
故障の多くはハードディスクですかね。
ですので今回はハードディスクを検証するために取り出しまでの工程を掲載しますので参考にしてください。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 1】
- iMacの電源を入れるとリンゴマークが表示され、下にぐるぐるとマークが出て読み込みをしている事がわかります。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 2】
- しばらくすると禁止マークが表示されるようになり全く進まない状態になってしまいました。
この症状は今回のA1207以外でも理屈は同じになりますので、他のMacでも同じ症状の場合は参考にできます。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 3】
- iMacの型番や仕様は本体の足裏で確認が可能です。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 4】
- この部分は液晶の真下(裏側)になりますが、赤丸のネジがメモリ、オレンジ部分が本体カバーを止めているものになります。
画像では切れてしまっておりますが、オレンジ色のネジは全部で4箇所あり、それぞれ両サイドにあります。
メモリカバーのネジを外すついでにオレンジ色のネジ4本も外してしまってください。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 5】
- メモリカバーを外す事ができました。
メモリの取り外し方ですが、プラスチックのレバーがありますので内側から外側に開くようにすればメモリが飛び出てきますので外しておきましょう。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 6】
- iMacは全体的にネジが見えないように作られております。
本体カバーを外すにはこのように工具を隙間に差し込み分解をしていきますが、最近の機種よりも少し前の機種の方が分解は複雑になっております。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 7】
- ヘラを隙間に差し込み全体を少しづつ抉るようにしていくとカバーが外れていく感覚がわかるかと思います。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 8】
- フロントカメラ部分には内部までケーブルが伸びておりますので無理に外さないでください。
カプトンテープでコネクター部分が止められておりますが、テープを剥がしてしまいます。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 9】
- フロントカバー側に取り付いているコネクター類は全て外すようにします。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 10】
- フロントカバーについているコネクター関係を外す事ができました。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 11】
- カバーを外す事ができるとこのような状態になります。
画像下に黄色のテープが大きく貼られておりますが、本来は銀色のアルミホイルのような物が貼られております。
一度分解をしている機種の為、カプトンテープで代用しております。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 12】
- ハードディスクを取り外すには液晶パネルを取り外す必要があります。
液晶パネルは本体にネジで固定されておりますのでトルクスドライバーで外していきます。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 13】
- 液晶の左右にそれぞれ数本づつネジがありますので全て外すようにします。
ドライバーでネジを外す際にネジが内部に落ちてしまう事がありますが、マグネットをドライバーにつけるとネジが吸着してくれるために作業はしやすいです。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 14】
- この部分は液晶パネルの下側になります。(カプトンテープで覆っていた場所)
液晶から伸びているケーブルはロジックボードにネジ留めされておりますが、こちらもトルクスドライバーで外すようにします。
ネジを外す事ができれば簡単にコネクターは外れます。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 15】
- コネクターは手前に引き抜くだけです。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 16】
- 両サイドのネジと下側のコネクターを外す事ができると画像のように液晶パネルを手前側に倒す事ができますが、内部ではまだケーブルが接続されている状態です。
【ASUS TAICHI 31 液晶修理・分解方法 STEP 17】
- A1207の液晶パネルはLEDではなくCCFLになりますが、赤枠部分はバックライトのケーブルがインバーターに接続されている箇所です。
コネクターはスライドさせる事で引き抜く事ができます。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 18】
- 先ほどは上側のバックライトコネクターでしたが、その奥(下側)にも同じようにコネクターが接続されておりますので忘れずに外すようにします。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 19】
- iMac本体より液晶パネルだけを取り外す事ができました。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 20】
- 液晶を外す事ができるとすぐにハードディスクを確認する事ができると思いますが、
ハードディスクも本体にネジで固定されております。
赤丸部分のネジをトルクスドライバーで外すようにします。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 21】
- 先ほどのネジ2本を外した後は横にずらしながら手前に引き出します。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 22】
- 年式にもよりますが、A1207の場合はハードディスクに温度センサーケーブルが取り付けられております。
この温度センサーケーブルをつけないと電源を入れた時にFANが暴走しますので断線させないようにしてください。
外し方ですが、両面テープで固定されているだけですので簡単に外せますね。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 23】
- ハードディスク先端にケーブルがありますが、スライドさせる事で外す事が可能です。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 24】
- ハードディスクを取り外す事ができました。
調査をした結果ハードディスクに障害があったため起動していなかったと思います。
新しく用意をしたハードディスクで電源を入れると問題なく起動させる事ができました。
【iMac 禁止マークが出て起動しない場合の修理・対処方法 STEP 25】
- ハードディスク交換を行う場合は留め金(ステー)を移植するようにします。
これで全行程が完了しましたが、万が一ハードディスク交換で改善しない場合はロジックボード故障です。
ロジックボード故障の場合は修理代金が高額になりますので予算次第では買い替えを検討した方が良いかもしれませんね。