iPhone 8 バッテリー交換 修理・分解方法 22工程




iPhone 8のバッテリーが持たない、充電できない、膨張した場合の修理方法、分解方法

iPhoneの故障で多いのは液晶割れやガラス割れなどのディスプレイ関係になりますが、次に多い故障内容がバッテリーです。
iPhone8の場合はまだ機種が新しい為にバッテリーの劣化、膨張などはほぼないと思いますが、購入してから1年、2年使っていると以前に比べるとバッテリーの持ちが悪くなってきます。

また、iPhone8の場合はワイヤレス充電(Qi)ができるようになったこともあり、充電ができない場合はバッテリー自体の故障ではなく、以外にもQiの故障の可能性も出てくるでしょう。
普段ワイヤレス充電しかしていない場合で万が一充電ができなくなってしまった場合はライトニングケーブルで充電できるかが故障の切り分けの1つになりますね。

iPhone8のバッテリー交換の大まかな流れですが、液晶を取り外してからバッテリーを外していきます。
液晶を完全に外さなくてもバッテリー交換は可能ですが、確実な作業をするために液晶を外してから行なっていきたいと思います。

iPhone 8のバッテリー交換をした場合、データは消えてしまうのか?

バッテリー交換をしただけではデータが消えてしまう事はございません。
iPhone 8のデータはロジックボード上にあるNANDという部分に記録されておりますので、バッテリーを交換するだけではデータは無くならないのです。
ただし、データが無くならないのは自分で修理した場合、もしくは非正規店で修理した場合に限ります。
Appleや正規サービスプロバイダに依頼をするとほぼ100%データの初期化となるために、データを残してバッテリー交換をしたい場合はメーカー修理は避けたいところです。
また、iTunesなどでバックアップが取れる方であればメーカー修理は問題ないのですが、バックアップが取れない、面倒と感じる場合は非正規店に相談をしてみてください。
非正規店のメリットはデータに関係のない修理をする場合のほとんどでデータはそのままの状態で作業を進めてくれますので。
もしくわ以下の分解方法を参考に自分でバッテリー交換ができてしまえば今までのデータでそのままiPhone 8を使う事ができますね。
ただしいつ起きてしまうかわからない故障に備えバックアップを取ったり、バックアップのやり方を覚えていた方が無難です。

AppleでiPhone 8のバッテリー交換をする場合は5400円となっておりました。

iPhone 8のバッテリー交換を自分で行う方法 全22工程です!

【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 1】
iPhone8の分解をしていきたいと思いますが、画像のように見た目はiPhone7と違いがほぼありません。
分解方法も似ている部分は多いですが、iPhone7と明らかに違うのはバッテリーがワイヤレス充電 (Qi) ができるようになった事です。
画像では液晶割れはしておりませんが、修理方法は壊れていなくても全く同じですので故障してしまった方は参考にしてくださいね!
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 2】
iPhone8の分解もまずはここのネジを外すところから始まり、今まで発売されてきたiPhoneでは様々な部分が変更されてきましたが、唯一変わらない部分がこのネジ部分ですね。
プラスドライバーではなく専用工具でないとネジを外す事ができませんので、専用工具がない場合は用意してください。
ドライバーさえ用意できれば外すのは非常に簡単です。



【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 3】
iPhone8は防水携帯として売り出されているために液晶と本体の隙間に防水テープが施されております。
過去のiPhoneで液晶を外す際は簡単でしたが、iPhone6sあたりからは防水シールが内部に貼られているために液晶を外すのが少し硬いです。
画像に写っている工具はヒートガンと呼ばれ、わかりやすく言ってしまえばドライヤーの強力版です。
軽くiPhoneの周り(画像でいうと白い部分)に熱を加える事でテープが柔らかくなり、熱を加えない状態に比べると作業はしやすくなりますのでおすすめです。
ヒートガンがない場合は家庭用のドライヤーでも対応は可能です。



【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 4】
先ほどの工程で熱を加える事ができれば少しは防水テープが柔らかくなっていると思いますので熱が冷めてしまう前に液晶を外す作業をしていきます。
今回の場合は画面が割れていないために工具を使っておりますが、もし亀裂が入っていると画像の工具(サクションカップ)を使うことはできません。
その場合はホームボタン横あたりから工具を差し込み抉るようにしないと液晶を浮かせることはできませんが、次のStepで工具を差し込む位置がわかります。
Step5でいうとピックを差し込んでいる右側あたりが目安です。



【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 5】
サクションカップを使う事ができれば画像のように少し液晶を浮かせる事ができたかと思いますが、浮いた部分にはピックなどプラスチック製の物を挟んでおくと良いでしょう。
手前部分を少しでも浮かせる事ができればそのまま液晶のフレームに沿ってピックをスライドさせるようにすれば横側部分も浮かせる事が可能です。
画面が割れていてサクションカップを使う事ができない場合は、画像でいうとピックとホームボタンの間に工具(鉄ヘラ)を差し込むようにし、少しでも隙間ができればピックを差し込んでおくようにします。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 6】
iPhone6sまでは縦方向に開くようになっておりましたが、iPhone7、8は横方向(画像でいうと右方向)に開くようになっております。
赤矢印部分にカメラコネクター、液晶関係のコネクター類がありますので断線をさせたりしないよう慎重に開くようにしましょう。
【iPhone8 バッテリー交換修理・分解方法 STEP 7】
この鉄のプレート内にはバッテリーのコネクター、液晶ケーブル、ホームボタンケーブルがあります。
赤丸で囲んである部分にネジがあるのですが、特殊なネジになっているために簡単に取り外すことはできず、ホームセンターでもなかなか売られてはおりません。
初めてiPhoneを分解されるようでしたら工具が必要になると思いますが、インターネット上で数百円程度で購入する事ができますので用意してください。
ネジ山が非常に小さいために異なる工具を使うとネジがなめってしまう確率が高く、開封が困難になってしまいますので注意してください。



【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 8】
Y字ネジを全て外す事ができると鉄のプレートを外す事ができましたが、赤枠部分には多くのコネクターが接続されておりますので構造をよく確認してください。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 9】
まずはロジックボードに接続されているバッテリーのコネクターを外す所から作業します。
画像のようにプラスチックの工具をコネクター下あたりに差し込み上方向に持ち上げるようにすれば簡単にコネクターを外す事ができますが、バッテリーを外す前は金属製の工具は使わないようにしてください。
万が一金属部分に触れてしまうとショートしてしまう事があり、最悪iPhoneの電源が入らなくなってしまう事もありますので注意が必要です。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 10】
先ほどのバッテリーを外す事ができるとすぐ近くにケーブルが重なっている部分がありますが、ここはホームボタンケーブルと液晶ケーブルになります。
先に上側のコネクターを外しますが、外し方はバッテリー同様に下から上に持ち上げるようにすれば外す事が可能です。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 11】
下にあるケーブルも先程と同じ要領で外しましょう。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 12】
こちらは液晶上部にあるカメラ側です。
ケーブル下にある四角いパーツがリアカメラになりますが、フロントカメラのケーブルがロジックボードに接続されている状態ですので外していきたいと思います。
赤丸部分にあるネジを2本外しますが、この部分のネジはプラスドライバーで簡単に外す事が可能です。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 13】
先ほどのネジを外す事ができると鉄のプレートを外す事ができたと思います。
プレート下にあるカメラコネクターを下から上方向に持ち上げるようにすればコネクターを外す事が可能です。
バッテリーを外す事ができていれば鉄のヘラを使う事ができますが、先端が細い工具を使うと非常に分解がしやすくなりますのでおすすめです。



【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 14】
iPhoneを上半身、下半身に分離する事ができました!
このように完全に分離させなくてもバッテリー交換をすることは可能ですが、確実な作業をするために液晶を取り外しました。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 15】
ここからはバッテリーを外していく作業になるのですが、iPhoneのバッテリーは両面テープで本体に固定されております。
過去のiPhoneも同様にバッテリーはテープで固定されてきましたが、iPhone8からはワイヤレス充電Qiが採用されましたので少し内容が異なります。
バッテリーとQiは違うパーツで構成されているために、今回はQiはそのままにしてバッテリーのみを外してきます。
バッテリー自体がどこにあるかは説明不要ですが、まずは赤枠部分に注目してください。
赤枠で囲んでいる所に黒いテープらしきものがありますが、これはバッテリー下にあるテープがここまで伸びているのです。
バッテリー交換する際にこの先端部分を利用する事で簡単にバッテリーを外す事ができるようになっております。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 16】
テープをめくるようにするとこのようになっておりますが、できればカッターなどで切らないように注意してください。
この後の作業効率につながります。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 17】
先ほどはバッテリーの下部分でしたが、画像はバッテリーの上部です。
iPhone8より上部にもガイドシールが使われておりますが、これはおそらく今までのiPhoneよりもバッテリー交換をしやすくする為と思われます。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 18】
バッテリーの下側と同じように工具などでシールをめくり上げておきましょう!
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 19】
めくり上げたシールを持ち軽く引っ張るようにすると画像のように伸縮性のあるシールである事がわかりますが、非常に切れやすい材質の為、引っ張る角度や力加減で簡単に切れてしまいます。
ただし、シールが切れてしまったらバッテリー交換ができないわけではなく、左f業効率が悪くなってしまうと御考えください。
iPhoneのバッテリーはこのシールをうまく活用する事で簡単に取り外す事ができるようになっております。本来シールを引っ張りながら外すことはないと思いますが、作業がうまくいくとシールがスルッと抜けていくのがわかります。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 20】
先ほどは上側ですが、同じ要領で下側も引っ張りながらシールを剥がしていきます。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 21】
こちらも同様にシールを剥がしていきますが、万が一途中でシールが剥がれてしまった場合はヘラなどをバッテリーの下に滑らせて力技でシールを剥がす必要があります。
【iPhone8 バッテリー交換 修理・分解方法 STEP 22】
iPhone8本体よりバッテリーのみを取り外す事ができました。
過去のiPhoneの場合はこれで完了ですが、iPhone8の場合はワイヤレス充電Qiがありますので万が一Qiが故障してしまった場合はQiを取り外す必要が出てくると思います。
ちなみにQiの部品は画像でいうとバッテリー下にある黒丸ですが、Qiは丸いパッドになっており、先端がロジックボードにコネクターで接続されております。
iPhone8でワイヤレス充電ができなくなってしまった場合は一度ライトニングケーブルで充電ができるのか確認をし、万が一充電ができない場合はQiの故障、ドックコネクターの故障、ロジックボードの故障のいずれかという事になりますね。
今までiPhoneを一度でも分解した事があるようでしたらiPhone8のバッテリー交換はそれほど難易度は高くはありません。
ただし、今までのiPhoneと違い下にQiのパーツがあるので故障させないように注意する必要がありますね。
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