iPhoneが壊れてしまった場合に真っ先に相談する店舗といえばApple StoreやiPhoneを購入した携帯ショップ(softbank、au、docomo など)が挙げられますが、今となっては全国各地に民間のiPhone修理店が存在する為に、近くにAppleStoreがなくても見てもらうことは可能ですね。
iPhoneの故障にも画面割れ、バッテリー故障、基盤故障、水没故障などがありますが、
いずれの修理をする場合もデータがどうなるのか心配になると思います。
修理依頼をする際にデータが残るのかどうかを聞いてしまえばそれまでの話ですが、できる限り詳しく説明をしていきたいと思います。
液晶交換をする場合データはどうなる？
なくなることはありません。
iPhoneの故障で最も多いトラブルが液晶割れ、ガラス割れになりますが、自分や知人を含め一度は見た事があるくらいい多い故障内容です。
液晶割れをしてしまうと全く見れない場合もあれば、画面こそ割れているがなんとか操作をすることができる場合もございます。
ただし修理店によってはデータを消去してしまうこともあると思いますので一度確認した方が良いです。
バッテリー交換をする場合データはどうなる？
なくなることはありません。
バッテリーも液晶割れに次ぐ多いトラブルになりますが、膨張や電池の持ちが悪い場合は交換するようにしましょう。
民間の修理店でバッテリー交換を行う場合は10分から20分程度ですのでiPhone修理の中では一番時間のかからない修理と思います。
基盤修理をする場合データはどうなる？
要注意です。
基盤修理が必要になる場合は重症な時になりますが、iPhoneのデータは基盤に埋め込まれております。
アンドロイドなどのスマートフォンの場合はSDカードが差し込めたりできますのでデータの退避はしやすいですが、iPhoneの場合はiCloudやiTunesでデータのバックアップを取ることがほとんどですので、バックアップが取れていない場合は最悪データがなくなることも想定した方が良いです。
ただし基盤修理でもiPhoneの専門業者に相談をすればなんとかなるかもしれません。
もちろんApple Storeや携帯のキャリアショップでは基盤の修理はしていないために民間の業者に相談をするしかありませんね。
水没修理をする場合データはどうなる？
要注意です。
水没といっても故障の度合いによって内容は大きく異なりますが、液晶だけの不具合でしたら修理としては液晶交換になりますのでそのままデータは残ります。
水没故障で最も多い「電源が入らない」場合は基盤の修理に入る可能性が高いために、修理依頼される店舗によく内容を確認した方が良いでしょう。
修理店にデータを抜かれることはあるのか？
ないでしょう！と言いたい所です。
データの抜き取りが心配な場合はパスコードロックをした状態で修理に出す事をお勧めいたしますが、タッチ操作ができない、画面が映らない場合は信頼できる大手のお店に相談をした方が良いでしょう。
パスコードは簡単に解除できそうですが不可能であり、以前アメリカのFBIが捜査をする上でこの話が出ておりましたが、結局ダメでしたね。
データの仕組みを画像で説明しますと、上記はiPhoneではなくiPadの基盤です。
iPhoneの基盤を用意できればよかったのですが、間に合いませんでした。。ですが、構造は基本的に同じです。
基盤から四角いチップが外れているのが確認できると思いますが、iPhoneやiPadのデータはNANDと呼ばれるこのパーツに入っております。
一見簡単に外れているようにも思えますが、かなり難しい作業となり、ヒートガンや半田などの特殊工具がないと外す事ができません。
例えばiPhoneのバッテリー交換を修理店にお願いしたとします。
iPhone本体よりバッテリーを外すのに15分、基盤を取り外すのに20分、NANDを取り外すのに30分かかったとすると、上記の画像の状態にするには最低1時間以上を要します。
民間の修理店でのバッテリー交換の平均時間が10分から20分なので、バッテリー交換で1時間以上かかる場合は一度店員さんに状況の確認をした方が良いでしょう。
また、ロジックボードからNANDが外れたらデータが抜き取れる！といった事ではないために、相当悪質な修理店でない限り心配はいらないかなと判断いたしました。
まとめ
一般的に言われている事ですが、
Apple Storeや携帯ショップで修理をするとデータの消去が基本となります。
データを残した状態で修理をしたい方がほとんどのために民間の修理店が活躍している訳ですが、
民間の修理店のほぼ100％が故意的にデータを消すことはないでしょう。
ただし受付をする際に「利用規約」があると思いますが、「データに関しては保証していない」場合がほとんどですので一応注意した方が良いでしょう。
修理店側で稀に壊してしまう場合もあると思いますが、データに関しては取り戻すことはできません。
ですので大切なデータを守るためにもマメなデータのバックアップは必須ですね。