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MacOSがインストールできない場合の解決方法

MacOSをインストールできない場合の解決方法

何かしらの理由でMacOSを再インストール、初期化、アップデートする機会はあると思いますが、思ったようにできなかった、進まなかった事はないでしょうか?

最初は問題なくインストールが進んでいるように見えても途中でフリーズしたように固まって見えたり、時間が増えたりすることはよくある話です。
また、しばらく放置しても最終的にはエラー画面が表示されてしまうために、どうすることもできなくなってしまう場合はありますね。

代表的なエラー画面の文章としては、

「ソフトウェア・アップデートの準備中にエラーが起きました。」

「検証できませんでした」

あたりが有名と思いますが、インストールするMacOSによっては表示のされ方、言葉は異なると思います。

この辺りの問題に何回も遭遇している筆者ですが、誰かのお役に少しでもなれたらと思い記事にしております。

 

MacOSをインストールできない原因は大きく分けると3つあります。

1.ハードディスク、SSDの故障

根本的な話になってしまいますが、ハードディスクやSSDが故障、劣化しているとMacOSをインストールできないことはよくあります。
簡易的な方法になりますが、ハードディスク、SSDが故障しているのかを自分で調べる方法はいくつかあります。

まず1つ目は、Apple Diagnostics (Apple Hardware Test) と呼ばれるものですが、ハードウェアに不具合がないか自分で調べる事ができます。
やり方は電源を入れるときにキーボードの「D」を押しっぱなしにするのですが、「D」を押したままの状態で電源ボタンを押すと良いです。
最初は画面が真っ暗ですが、しばらく「D」を押したままにすると普段はなかなか見ることがない画面に切り替わります。
多少時間は異なりますが、しばらく放置すると診断結果が表示されますので、ストレージ(HDD、SSD)に不具合が出ていないかを確認することが可能です。

2つ目は、MacOSを初期化、再インストールする際にディスクユーティリティを使うと思いますが、上の項目にある「First Aid」でチェックをしていきます。
「First Aid」を押すと「〜First Aidを実行しますか?」と表示されると思いますので、「実行」を選択します。
特にストレージに問題が出ていない場合は左にあるストレージのアイコンに緑色のチェックマークが表示されます。
逆にストレージに問題が出ている場合はストレージのアイコン部分に赤いビックリマークが表示されてしまうと思いますが、MacOSによっては「修復」というボタンが表示されていることもありますので、その場合は修復を選択してください。

修復をした事でアイコン部分が緑色に変わるのであればとりあえずは大丈夫そうです。
ただし、何度MacOSのインストールを試しても状況が一向に変わらない場合は、やはりハードディスク、SDDに問題が出ている可能性もありますので、一度別のハードディスクやSSDに交換してからMacOSのインストールを試してみることをお勧めいたします。
以前のMacは初期化にあまり時間が掛からなかった印象がありましたが、MacにインストールするOSが新しいほど時間がかかるので、作業時間を短縮したいのであれば早い段階で交換してみたほうが良いでしょう。

比較的新しいMacの場合はSSDの取り外しができずロジックボードに直に組み込まれている場合もありますが、少し古いMacですとハードディスクが外せる機種もあります。
MacBook Pro A1278(13インチ)、MacBook Pro A1286(15インチ)あたりがそうですが、ハードディスク故障ではなく、ハードディスクからロジックボードに接続しているケーブル故障が原因でOSのインストールができなかったこともありますので、その辺りの診断は結構難しいですね。

 

2.プログラム、システム系の不具合

おそらくMac OSをうまくインストールできない方で、一番多い悩みがこの部分と感じております。
今となってはインターネットである程度の情報を拾うことはできますが、肝心な部分が無かったり、同じことをしても改善しない事はないでしょうか?
筆者も同じような悩みで何度悩まされたかは言うまでもありません。

経験上ですと、ストレージのフォーマット、方式が違う、時刻設定ができていない、ネット(LAN、Wifi)に繋がっていないなどが挙げられます。
どれもMacOSのインストールには重要になりますが、その中でも特に重要なのが「時刻設定ができていない」になります。

 

フォーマット、方式はインストールするOSなどで表示のされ方は異なりますが、
フォーマット:OS X 拡張(ジャーナリング)
方式:GUIDパーティションマップ
が一般的です。

※Big Sur、Montereyなど新しいOSの場合はフォーマット部分をAPFSにします。

 

時間をあわせるやり方ですが、ターミナルを使います。
ディスクユーティリティを一度閉じてから、左上のリンゴマーク横にあるユーティリティ、ターミナルとなります。

ターミナルを選択すると「-bash-3.2#」などが最初から記述されていると思いますが、以下のコマンドを入力します。

<例>2022年6月10日 9時5分の場合
date 061009052022

正常にターミナルで入力ができていれば
Fri Jun 10 09:05:00 PDT 2022
となっているはずです。

この設定ができたら、ターミナルを終了します。
インターネットに接続されていることを確認してから再度ディスクユーティリティの画面からOSをインストールしてみてください。

これでMacOSが正常にインストールできれば良いのですが、それでもインストールできない方はさらに以下を確認してください。

まず、自分の持っているMacの年式を調べます。
Macが起動していれば簡単に調べることはできますが、シリアル番号から調べる方法もあります。

iMacの場合は本体の足裏、MacBook Pro、MacBook Airなどの場合は本体の裏側に記載があります。

 

以下よりApple公式サイトで調べることができます。

保証状況とサービス期間を確認する

 

本体裏側に記載のあるシリアルを入力し、下側にコードを入力して「続ける」を押します。

 

そうするとシリアルを元にMacの詳細が分かります。

 

先ほどターミナルより時刻の設定を行いましたが、OSの再インストールがうまくできない場合は、現在の時刻ではなく、発売された当時の時刻をターミナルで入力してみてください。

例えば、2013年モデルのMacを現在(2022年)も使っていて初期化、インストールをする場合は、ターミナルで今の時刻(2022年)を入力するのではなく、2013年の時刻を適当に設定します。

<例>
【2019年1月15日 9時5分で時刻の設定をする場合】
date 011509052019

【2013年1月10日 10時10分で時刻の設定をする場合】
date 011010102013

ターミナルで時刻の設定が完了しましたら、再度ディスクユーティリティからOSのインストールをしてみてください。
今までの経験上ですと、当時の時刻設定をした事でOSが無事にインストールできた事例は多数あります。

 

3.ロジックボード 故障

上記の手順を行なってもMacOSがインストールできない場合はハードウェアに損傷が出ている可能性もあります。
ハードディスク、SSD、ターミナルなど一通りの見直しもしても改善しない場合は、メイン基板のロジックボードが壊れている可能性もあります。
過去にインストールが全くできなくなってしまった時に、色々と調査をしてロジックボード故障が原因の場合はありました。
ロジックボード故障が原因でOSがインストールできない場合は自分で直すことは困難になりますので、専門業者に相談されることをお勧めいたします。

 

まとめ

「ソフトウェア・アップデートの準備中にエラーが起きました。」「検証できませんでした」などのエラー画面が出てしまうと、MacのOSインストールってかなり難しいのかな?って感じることはあると思います。
初めて遭遇した時はどうしたらいいのかとかなり悩まされましたが、今はインターネットで色々と情報を提供してくれている方々がいますので、昔に比べると便利になりました。
この記事を見て頂き「無事にインストールできた!」という方がいれば幸いです。

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